あらすじ(ネタバレなし)
水の惑星アクアの観光都市ネオ・ヴェネツィアで、ゴンドラで観光客を案内する仕事をする女性たちの物語。この街で、彼女たちは数々の「素敵」や「ミラクル」に出会う。
感想(ネタバレなし)
三部構成になっていて、灯里の後輩・アイちゃんの世代のお話と、回想シーンを使ってアリシアさんや灯里の世代のお話を織り交ぜています。回想シーンは、テレビアニメのエピソードです。ARIAのテレビアニメが好きだった人にとっては、あの時の想いがこみ上げてきて「あああ!!」ってなります。ただし、テレビシリーズを見ていることを前提に作られた内容でした。見てない人にとっては何が良いのかわからないと思います。あのARIA独特の、心がホカホカキュンキュンする雰囲気全開でした。
感想(ネタバレあり)
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第1部は主に、アリシアさんの裏誕生日に晃さんがプレゼントを送るエピソード。晃さんと灯里がアリシアさんを探しまわり、最後には偶然アリシアさん、晃さん、アテナさんの三人がそろうお話です。
第2部は主に、灯里が最後にケット・シーに会った時のエピソード。
この第1部と第2部は、ほとんどテレビアニメと同じ内容で、正直「その話は知ってるけれども。」と思いました。ただ、ケット・シーと一緒に空から落ちていくシーンなんかは凄くきれいで、「ああ、やっぱり良いシーンだな。」とは思いました。あんなに時間を割いて語る内容ではなかったと思います。「あの花」の劇場版の悲劇をチラッと思い浮かべました。
ただし、第3部は非常に良かったです。
(追記:すみません、勘違いしていました。第1部と第2部の内容は、原作にはあったけれどもアニメでは放送されなかったエピソードでした。コミックで読んだのに、アニメで見た気になっていました。アニメで見た気にさせられたなんて、何というARIAパワーか・・・。そういうことで、第1部・第2部も、動く映像になったという意味で非常に有意義なものでした。)
灯里の後輩・アイちゃんと、藍華の後輩・あずさと、アリスの後輩・アーニャの三人が協力して、忙しくてなかなか会えない先輩たちのために奔走するお話。
回想シーンでは、アリシアさんと灯里の出会い(ここはテレビアニメでも語られなかった、アリシアさんが求人を出すエピソードも入っていました)や、灯里、藍華、アリスがプリマになるシーンなど、ARIAファンが泣きに泣いたシーンを満載し、現在のシーンでは、アイちゃん、あずさ、アーニャが作った「みらくる」が、ARIA独特の優しさやホカホカに包まれた世界観を作ってくれていました。
ひとつひとつの出来事も、それが良くないことであっても、考え方次第では「素敵」に変えていける。どんなに小さなことも、それが気づかないほどに小さかったとしても、とらえ方次第では「幸せ」に変えていける。改めてそう思わせてくれる映画でした。
集まれなかったアテナさんが歌を届けた時、人と人が強い想いで繋がり、ひとりひとりが強い思いで前を目指していることに感動しました。
もちろん第1部と第2部の、後輩3人組のストーリーがなければ第3部につながらないのですが、あそこまでテレビアニメのお話そのままでなくてもいいじゃないかとは思います。それでもなお、第3部が色々満載すぎて素晴らしかったです。
藍華ちゃんの「恥ずかしいセリフ禁止!」はしっかりと聞けましたし、アーニャの「やぶさかではありません。」は汎用性高いですし、ちょっと心が辛い時に思い出せば、気が付かなかった幸せの種を見つけられるような気がします。
私も小さな幸せをひとつひとつ噛み締めながら、新たな素敵を見つけていきたいと思います。
恥ずかしいセリフ禁止。