冴えカノ

アニメ「冴えない彼女の育てかた♭(第2期)」




あらすじ(ネタバレなし)

高校生・安芸倫也(あきともや)は、クラスメイト・加藤恵(かとうめぐみ)に出会う。ゲームのワンシーンのような出会いであることに触発され、倫也はサークルを立ち上げ、同人ゲームを作ることを決意する。幼馴染をイラストレーターとして、先輩を脚本としてサークルに誘い、加藤恵を主人公とするゲーム作りを進めていく。

感想(ネタバレなし)

テンプレート通りのハーレムアニメ。

「記号化された」と言っても過言ではない、テンプレート中のテンプレート。ツンデレの幼馴染が出てきたり、優等生だがドSの先輩が出てきたり、良くわからないけど主人公のことが好きだったり、詰め込めるものを詰め込めるだけ詰め込んだという感じのテンプレートアニメです。
ただ、冴えない彼女の育て方はもう一歩踏み込んでいます。その「テンプレート」であることを武器にしてストーリーを進めていきます。キャラクターに、「ツンデレの幼馴染なんて」というようなセリフを言わせたりと、「分かっててやってる感」を全面に押し出してきています。

そういったテンプレートにツッコミを入れるツッコミ役が、加藤恵です。冴えカノの面白いところは、この加藤恵のツッコミです。ここだけはテンプレートではありません。冷静でフラットなツッコミです。
これが新鮮で非常に良いです。
演技をしている声優さんは、安野希世乃(やすのきよの)です。「フラットなツッコミ」ということで、「棒読み」と紙一重なのですが、まったくもって棒読みではなく、あくまでも「フラットなツッコミ」です。物語の後半ではかなり難しい演技を要求されるシーンも有り、難しい役どころなのですが、非常に良い演技を見せてくれていました。

ストーリーとしては非常に退屈です。テンプレートなので、先の展開が完全に読めまくりです。ドキドキもワクワクも全くありません。良く言えば、安心して見られるストーリーです。ストーリーを期待して見ると、完全に裏切られます。

それと、主人公が大変ウザいです。なんでこんな主人公の周りに美少女が集まるのか全くわかりません(ハーレムアニメだから仕方ない!)。1期の放送時は、冴えカノのあとの時間に「四月は君の嘘」が放送されていました。「続けて見ると、四月は君の嘘の世界観に入り込むができない」という理由で、1期の冴えカノはリアルタイムで見ませんでした。それくらい主人公がウザいです。

そんなウザい主人公のことを我慢できるくらいにヒロインたちは魅力的ですし、加藤恵のフラットなツッコミは面白いです。「記号化されたテンプレート」を逆手に取った手法も面白いです。あまり真剣にならずに、まったりと見ることをオススメします。

感想(ネタバレあり)

ここから先は、物語の核心に触れる記述があります。まだこのアニメを見ていない方はご注意ください。


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先に言っておくと、私は断然澤村・スペンサー・英梨々(さわむら・スペンサー・えりり)派です。金髪ツインテール幼馴染ツンデレ貧乳!幼馴染はこうあるべきという、正に「記号化された幼馴染」。ただ、第2期のメインヒロインは加藤恵だったため、ここでは加藤恵の話を書いておこうと思います。

なお、さっき書いたようにストーリーはつまらないので、ストーリーに関しては触れないでおこうと思っています。
目標にしていたコミケもあったし、納期に間に合わずに作品の完成が間に合わなかったり、英梨々と霞ヶ丘詩羽(かすみがおかうたは)がプロの仕事に誘われたり、倫也と詩羽先輩がチューしたりと、なかなか盛り沢山な内容ではあります。ですが、展開が読めすぎて、一つも面白いところは無かったと思います。こんな投げやりにストーリーを羅列してしまうほどに何も無かったと思います。
ということで、加藤恵のお話です。

第2期では、加藤恵の演技は本当に難しかったと思います。
いつもフラットで無関心でいるように見えて、実はサークルのことを大切に思ってくれていた。
大切に思っていたからこそ、倫也に相談してもらえなかったり、頼ってもらえなかったことが悔しかった。
いつも空気のような存在であるのに、こんなに主張する。このギャップの演技が非常に面白かったです。加藤恵の演技を担当した安野希世乃は、大変良い仕事をしたと思います。

加藤恵の魅力はフラットで冷静なツッコミだったはずなのですが、倫也へのデレ要素が加わったことで、さらに魅力が増してしまいました。さらに可愛さが増してしまいました。
怒りを抑えきれずにお風呂の水をパチャパチャする加藤恵さん最高すぎます。
サークルから離れようとする英梨々に向かって「絶交だ」と言い放つアツい加藤恵さん最高すぎます(だが私は英梨々派だ!)。
英梨々派の私が加藤恵派に傾きかけたくらい加藤恵さん最高すぎます(だが私は英梨々派だ!)。

さっきから主役級ヒロインの詩羽先輩の話題が出ませんが、詩羽先輩が嫌いなわけではありません。詩羽先輩も大好きです。罵られたいです。
ほぼ空気だった氷堂美智留(ひょうどうみちる)と一緒にしてはいけないと思います。

なお、私が冴えカノで一番好きなシーンは、詩羽先輩が美智留に対して「もう最終回のCパートよ。」と言うシーンです。冴えカノの世界観を表す、最高の一言だったと思います。

特に内容の無い感想になりましたが、ストーリーの内容が無いので仕方がありません。私のせいではない。
加藤恵の「ベスト可愛いシーン集」のようなものがあれば、それで十分ではないのかなと思います(だが私は英梨々派だ!)

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ぺんぎん

ぺんぎん の紹介

物語をこよなく愛する一般人。 物語ならば、映画、小説、アニメ、ゲーム、マンガなどなど、形態は問いません。ジャンルや作者に縛られない濫読派。
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